病院で働く医師は、大きく分けて二つに分けられます。それは、臨床医と研究医です。臨床医は、多くの方が想像する「お医者さん」のイメージに近いかもしれません。病院に来た患者さんの症状に合わせて、検査や治療、薬の処方などを行います。また、高齢者や体が不自由な方の話を聞き、病気やケガの予防やリハビリを行うこともあるでしょう。研究医は、医療の研究を専門としている医師です。病気やそのメカニズムなど基礎医学の研究をしています。研究結果を学会で発表したり、専門の学術誌に投稿するなど、医学の進歩に日々貢献しています。大学病院などで患者の治療をしながら、研究活動をすることもあるため、かなりハードと言えるでしょう。
このように直接患者さんを治療する臨床医と、間接的に患者さんを助ける研究医に分かれて仕事をしているのです。こうした医師を支える看護師もまた、必要な存在でしょう。病気の検査や治療の時はもちろん、研究時に必要な症例を集めることも、看護師の協力がなくてはできません。それは、患者さんと一番近くで接する職種の一つだからです日々、医師の指示の元、患者さんのケアにあたっている看護師は患者さんのちょっとした変化や気持ちに気付くことが多いでしょう。そのような小さな一つ一つが、今後の治療や研究に大きく関わってくるかもしれません。そのため医師は、看護師の意見は参考にならないと、耳をかさないのではなく進んでコミュニケーションをとることが大事です。